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003卒論の書き方 アーカイブ

2010年12月01日

論文と引用

卒論やレポートを書く上で避けて通れないのが引用です。
基本的な自分の考えをまとめたオリジナルな内容が求められる卒論・レポートですが、自分なりの結論を説明する際には、参考にした文献や論文の内容を引用する必要も出てきます。
そんな場合には取り扱いに注意する必要があるのです。

引用には大きく分けてそのまま引用するタイプと、自分なりの表現に直して引用するタイプの2種類に分けられます。
前者の場合は、それが引用文であることをしっかりと明記しておくことが重要となってきます。
改行したうえで引用部分を括弧でくくり、末尾に引用元を明記することになります。
自分の文章と混在しないよう注意しましょう。
また、長文を引用する場合には説明に活用したい部分だけを掲載し、それ以外の部分は「中略」「後略」といった表現で省略することもできます。

後者の場合は、より注意が必要です。
引用者の内容をしっかりと明記することはもちろん、引用元の意見を捻じ曲げないように表現に注意する必要があるのです。
また、自分の意見と引用者の意見がはっきり見分けられるような書き方も求められます。
あまり自由にやりすぎると、引用としての意味がなくなってしまうので気をつけましょう。

引用した論文や文献は、最後に必ず末尾の参考文献に記載することも忘れてはいけません。
その場合には著者名、発表・出版年度、タイトル、出版社を記載することになります。
引用をうまく活用することで、卒論・レポートの内容がぐっと充実することになります。
ぜひともうまく活用したいものです。

卒論・レポートにおける文章

論文を書く際に注意が必要なのは文章です。
日ごろ文章を書く経験がない場合、うまく文章をまとめるのに苦労してしまいがち。
あるいは必要以上に難しい表現を心がけてしまった結果、非常に読みにくい文章になってしまう場合もあります。
とくに卒論は規模が大きくなるだけに読みやすく、わかりやすい文章を心がけることがまず第一となってきます。

文章を書く上で注意しなければならない点がいくつかあります。
まず主語と述語の距離。
ひとつの分にあまりにもたくさんの情報を詰め込もうとするあまり、主語と述語の間が離れ過ぎてしまう場合があります。
途中にあまり多くの内容を盛り込んだ結果、そもそも主語がなんだったのか読んでいてわからなくなってしまうのです。
これは学生だけでなく本職の教授の文章にも往々に見かけるものですから、とくに注意が必要となるでしょう。

それから主語と文章の内容が一致しない場合があること。
ひとつの文章で主語について説明する必要があるにもかかわらず、その内容の中で主語が複数存在しているかのような表現をしてしまう場合もあります。
これもあまりに多くの情報を盛り込もうとしてしまっているか、本人が主語をしっかり把握していないかのどちらかです。
非常に読みにくい文章となってしまうので注意しましょう。
焦点をしっかりと絞り、最小限の分量で十分な表現と説明を行う。
それが論文における文章の基本条件となるでしょう。
この辺は、ゼミなどで発表や指導教員のアドバイスを受けながら少しずつ身につけていくとよいでしょう。

参考文献の書き方

参考文献をいかにうまく活用するか、卒論やレポートではそれがもっとも重要なポイントとなるといってもよいでしょう。
また、論文の末尾には必ず参考にした文献をしっかりと記載する必要があります。
極端な話、どれだけの数の文献を参考にしたのか、どのような文献を参考にしたのかで論文の評価が決まってくる場合があります。
とくに卒論ではこの参考文献が重要な意味を持ってきます。

そんな参考文献の記載方法には、いくつかの注意が必要です。
参考文献といっても種類があり、それによって記載方法も変わってくるからです。
まずもっとも一般的なケースである書籍。
この場合、大きく分けて単独の著者が書いたものと、複数の著者による論文がまとめられているものとがあります。
前者の場合には著者名と年度、書名、出版社名を書くだけで問題ありませんが、後者の場合は必ず○○・編と編集者の名前を記しておく必要があります。

もうひとつが論文。
論文にも書籍に掲載されている論文と、雑誌に掲載された論文に大別することができます。
書籍に掲載されている場合には著者名、年度、論文のタイトル、書籍のタイトル、出版社、論文が掲載されているページという順番になります。
雑誌に掲載されている場合もほぼ同様ですが、雑誌の場合は最後に号数を書く必要があります。
なお、年度に関してですが、同じ著者が1年間に複数の著作・論文を発表している場合には順番にa、b、c…と年度の次にアルファベットを付けたりしていきます。

最後に文献の配列。
著者が日本人や日本語の出版社の場合は五十音順に、外国人や英語などの出版社の場合はアルファベット順に並べていきます。
このあたりのルールはしっかりと守っておきたいところです。

卒論の作成方法

卒論はどうやって書けばよいのか、日ごろ文章を書くことに慣れていない学生にとっては途方にくれてしまうものです。
ズバリ、卒論の書き方、作成方法といったものはないのかと思っている人も多いのではないでしょうか。

これを身につければ誰でも卒論を書ける、といったような虎の巻は存在しませんが、踏まえておくことで書きやすくなるポイントといったものがいくつかあります。

まずゼミに参加すること。
当たり前のように思えますがこれはかなり重要です。
指導教員のアドバイスを受けることはもちろん、同じゼミの学生と意見を交換し合うことも大事なのです。
文献を読んだり調査をするなど、自分ひとりで作成を続けているだけだと行き詰ってしまう場合もあります。
そんな時、他の人の意見を聞くことで新たなアイデアが浮かぶこともあるのです。

それから、最初の段階から結論をある程度まとめておくこと。
具体的な内容でなくてもよいですから、大まかな「オチ」を決めておくのです。
そうでないと研究がまとまらなくなってしまう恐れがあります。
もちろん、結論を強化するために意図的に資料を取捨選択するようなことは避けるよう注意が必要になります。
また、人に見せるものであることを常に忘れずに書くこと。
研究に没頭していくと、どうしても内容がひとりよがりになってしまう場合があります。
わかりやすい文章で、すっきりとした内容の論文を書くためにも、人の目を意識しながら書いていくことが大事になります。

論文における図表の扱い方

卒論やレポートでは自らの考えを説明・立証するために図表を掲載する場合もあります。
その場合は、参考文献とはまた違った形で扱い方の注意が必要となってきます。

まずわかりやすいものにすること。
専門的な書籍に掲載されていた難しい図表をそのままコピーした場合、読む人に理解してもらえない場合があります。
自分の考えを強化するのに役だつ部分だけをピックアップするなど、適度な加工も必要になります。
もちろん、内容を捻じ曲げるようなことはしないようにすることは言うまでもありません。

それから番号をつけること。
「図1、2」「表1、2」といった形です。
また、必要に応じてタイトルをつけておきましょう。
論文内で表を参照してもらう必要がある場合には、必ずそのことを記載することも不可欠となります。
文章の末尾に(図1参照)といった形で挿入したり、「表1に書かれているように…」といった形で説明に取り込むやり方が一般的です。

使用した図表は参考文献と同様、論文の末尾に必ず出典元を掲載します。
掲載方法は作者名、論文・書籍名、出版社、年度、ページとなります。
難しいのは出典元も他の文献から引用している場合。
元の図表が海外の論文の場合によくあるケースです。
その場合には両方を示すようにし、原典のほうには「原典」、直接の引用元には「出所」と書くようにします。
なお、図表を加工した場合にはそのことをしっかりと記しておくようにします。
図表をうまく活用できるようになれば、論文の内容がより豊かになります。
ぜひともうまく使いこなすようにしましょう。

卒論の構成

卒論を書く場合にはまずしっかりとした構成を確認しておく必要があります。
レポートなどに比べてずっと分量も多く、内容の充実が求められますから、まずしっかりした構成で読みやすい状況にすることが大前提となるのです。
卒論の構成はある程度決まったフォーマットがあります。
ですから、これを守っていないとそれだけで評価が下がってしまいます。

まず表紙。
年度、研究テーマ、提出日、所属する学科、学生番号、氏名、大学・学部名を横書きで記載します。
それから概要。
1ページ、500~600ページ程度にまとめるもので、その論文の内容をおおまかにまとめることになります。
この概要がしっかりと書かれていないと、論文としての評価が下がってしまうので注意が必要です。

それから目次、章立てとそれに対応したページを書くことになります。
ひと目で全体の構成と流れを把握できるような作りが求められます。
そしていよいよ本論。
個々の章の内容の充実を心がけながらも、全体のバランスや流れも踏まえた上で展開していく必要があります。
本論の最後に結論を持っていきます。
本論とスムーズに結び付けられ、説得力のある内容が求められることはいうまでもありません。
そして最後に付録と謝辞、参考文献。
付録とは、論文をより理解してもらうために必要と判断された資料などを掲載するものです。
謝辞は論文の作成においてお世話になった人に対する感謝の言葉、参考文献は著者や出版社名などを正確に記す必要があります。
こうしたフォーマットをしっかり踏まえたうえで作成することが求められるのです。

卒論とインターネット

近年、卒論とインターネットの関係に対する議論が相次いでいます。
インターネットのおかげで手軽に資料や情報を探すことができるようになった反面、ネット上に掲載されている論文や資料をそのまま丸写しする問題も発生しているのです。
手軽に情報を入手することができるようになったことで、著作権に対する感覚が麻痺してしまっている傾向が見られているのです。

いうまでもなく、インターネットに書かれている文章にも著作権が存在しています。
コピーペーストを利用すれば簡単に丸写しできてしまうだけに安易に行ってしまうことが多いのです。
これは絶対に避けなければなりません。
丸写しが判明した場合は、それだけで不可になりますから注意が必要です。

もちろん、引用は可能です。
卒論にインターネットを活用する際には、丸写しと引用の線引きがうまくできないというケースが多いようです。
本人は引用のつもりでも、どうみても丸写しというケースです。
引用として活用する場合には、必ずそのことを記載することが大前提となります。
そして引用元の意見や説と、本人の説は必ず分けて説明する必要があります。
引用というのは自分の考えを説明するため、あるいは立証するために行うものですから、その点をしっかり踏まえて資料を利用していかないと、無意識に丸写しをしてしまうことになりかねません。

うまく活用すれば効率よく情報を収集でき、しかもより深い内容の卒論を作成できる。
それがインターネットです。
ネットに振り回されるのではなく、あくまで必要に応じて利用する。
その立場を忘れずに活用したいものです。

卒論における分析方法

卒論では客観的な分析が重要になります。
自分の意見を説明するにも「自分はこう思っている」だけでなく、具体的なデータを提示してそれを立証、強化する必要があるのです。
ではそのような分析はどのようにして行うとよいのでしょうか。

まず数字をうまく活用するのがポイントです。
「現在、若者の間では携帯電話を活用しているので」と書くよりも「現代社会における15歳~25歳までの携帯普及率は○○%なので」と書いたほうがより説得力を持ちますし、その後説明にも役だってくれます。

それから説明したい内容をうまく分類すること。
説明したいことが多い場合、ただひたすら並べていくだけでは読むほうは混乱してしまいます。
適度に分類し、同じ分類の内容はまとめて説明するようにすることで、すっきりと読みやすくなります。
この分類方法は扱うテーマによってさまざまな種類があります。
時代、業種、特徴、内容、性別など。
これは自分が重視したい内容に合わせて分類方法を決める必要があります。
たとえば歴史をテーマにした場合、時代ごとに分類する方法や、貴族や武士など身分によって分類する方法などがあります。

比較も重要です。
自分の意見を立証したい場合、明確な比較対象を設定して比較することで効果を発揮することができます。
比較の際のギャップが大きければ大きいほど説得力が伴うでしょう。
その場合は、上に挙げた分類方法や数字の活用をうまく組み合わせることも必要になります。
こうした分析方法をうまく駆使することで、より説得力のある卒論を作成することができるでしょう。

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